SaBaCaN ~趣味の缶詰~

とりあえずは自分の趣味に対するレビューを書いていきます。

『キャビン』を観て~映画史で一回しかできない、“ホラー映画”映画~

どうも、鯖の味噌煮です。

普段はアレな小説を書いて投稿している私ですが、映画等々を見て思ったことを共有してみたい、という欲求が高まり、この度ブログを開設してみることにしました。

多分、初見向けというよりも視聴済みの方向けになるかもしれませんが、そこはおいおい調整していきたいです。

今回レビューする作品は──

映画『キャビン』(原題:The Cabin in the Woods) 2013年

f:id:Sabamiso1:20200216003106j:plain

www.youtube.com

――です。

一発目にしては奇抜なチョイスかもしれませんがとても面白いと思った作品なので。これから先も多分奇抜なものが多いと思いますが、そこはご愛敬ということで(*´ω`*)

 

  あらすじ

女子大生のディナと四人の友人は週末を使って山奥のキャビンに行くことに。五人は和気藹々とした雰囲気でキャンピングカーに乗り込む。

f:id:Sabamiso1:20200216012813p:plain

しかし、道中の古びたガソリンスタンドの店主からそのキャビンにまつわる怪しい話を聞かされたり、部屋には気味の悪い絵画や監禁に使われたと思しきマジックミラーが設置されていたりと楽しいはずの休暇は不気味な雰囲気に包まれていく。

そしてついには不気味な骨董品が集められた地下室を発見してしまい、その中の古びた日記を読んでしまったことでゾンビ一家が復活。惨劇の幕が開く――

 

しかしその様子は全て謎の組織によって監視されていたのだった!

f:id:Sabamiso1:20200216014811p:plain

組織は五人がゾンビ一家にうまく襲われるように様々な技術を駆使して状況を操作していく。ある時は楽しみながら、ある時は悲しみながら……

果たして五人はこの先生きのこることができるのか? そしてこの組織の目的とは?

 

 

  感想・レビュー

ホラーとは……? 色んな感情をこめて問いかけたくなる映画でした。

そうこれは「ホラー映画」映画――つまりメタ的にホラー映画を描いた映画なのです。これがこの映画の楽しいところであり、かつ、首を傾げるポイントでもあります。

映画中盤あたりまではコッテコテのホラーのテンプレートが組織によってあえて演出されていたり、所々「ホラー映画あるある」をあえて起こさせていたり、そんな描写が続きます。そうすることで「古きもの」が満足する展開に持っていけるからです。

私が好きなところに、主人公・ジョナが刃物でゾンビに抵抗するシーンがあるのですが、事が済むと刃物に電気が流れジョナは自然と刃物を手放してしまうのです。せっかくの武器なのにです。

ホラー映画等で「どうして拾った武器を続けて使わないんだ!」と思ったことありませんか?この映画はそんな誰もがするツッコミにも対応している、とても皮肉めいたジョークが散りばめられています。

しかし、それをするということはホラーに対していわゆる白けるマジレスをする、ということでもあります。テンプレートの粗を探し、そこにジョークを挟むのは少し無粋でもあるのです。

さらには終盤は最早ホラーとは呼べなくなり、モンスターパニック映画と化してしまいます(それもまた、昨今のホラーに対する皮肉の一つなのかもしれませんが)。「見たかったものと違う!」と思う人も少なからずいるでしょう。私は大好きですが。

純粋なホラーファン向け、というよりはブラックジョークが好きな人向けの映画なのかもしれません。

 

──最後に、劇中の「古きもの」ですが、これはきっとクトゥルフ的な要素と共に、良くも悪くも古きホラー映画を欲する人たちということなのかもしれません。なんでもかんでも王道を求めすぎると、色々と無茶が出てくるものなのかもしれませんね。

テンプレートに当てはまらない全く新しいホラー映画。『キャビン』はそれに対する希望を表現した、とも言えるのかもしれません。