SaBaCaN ~趣味の缶詰~

とりあえずは自分の趣味に対するレビューを書いていきます。

スパイダーマン:クローン・サーガ・オリジナルを読んで~現代まで続くサーガの序章~

 まんだらけを漁るサドル・ドーナツです。

 今記事から『アメコミを時系列順に読むシリーズ~MARVEL編~』をやっていきたいと思います。アシェットの『マーベル グラフィックノベル・コレクション』や未所持の巻は飛ばしますのでご了承ください。

 今回は『スパイダーマン:クローン・サーガ・オリジナル』です。本当はこの直前に『スパイダーマン:ステイシーの悲劇』があるんですが、すみません、まだ単行本持ってないのでそこは飛ばさせてもらいます。

 この本、ShoProが流通限定で出した本ですが、電子版は普通に買えるようです。しかし、色々あって流通版は売り切れました。もう手に入らないと思います。電子版を買うしかありません。

 あと、ある程度話の核心に触れるので注意してください。

 

あらすじ

 ピーターが恋人グウェンを失って少し経っても、彼は変わらずスパイダーマン稼業を続けていた。だが、デイリー・ビューグルにグリズリーが現れた騒動を皮切りに、彼はジャッカルの大いなる陰謀に巻き込まれていく。

 数多のヴィランに襲われているそんな中、彼の前に現れたのは死んだはずのグウェンであった──

クローン・サーガの始まり

 スパイダーマンってクローンがいるって話の軸を現代に至るまで使っていて、その壮大なサーガの序章が、この単行本にまとめられた1970年代のストーリー群になります。

 基本はいつものように悪者を倒す話が細かく描かれているのですが、その悪者が先述したジャッカルの手先だったり、裏で策略が進んでいたりと同時に大筋の話が進行していきます。

 衝撃的なのは死んだはずのグウェンが出てくる単行本中盤の話でしょう。しかもそのグウェンがクローンだというのです。当時の読者は驚いたんじゃないんでしょうか。何せ、この時代のクローン技術ってまだ真新しいでしょうし。

 しかも終盤ではスパイダーマンのクローンまで出てきますからね。物議を醸したでしょうねー当時としても。倫理観がヤバすぎるヴィランです、ジャッカルは。

 この単行本で重要なのは、このスパイダーマンのクローンが生まれてしまったことです。これが後々大きな波紋を生むことになります……色々な意味で。

やっぱりレトロな話も面白い

 僕はドラマとかで単発で終わる話を積み重ねていく形式が好きです。だから、日々悪役を倒すスパイダーマンを描いて、その背景で大筋の話が進んでいくこの感じは実に僕にマッチしています。

 たまに別の雑誌の話が混じるのは勘弁してくれってなりますが、それを追いたくなるのもアメコミの魅力でしょう。

 非常に魅力的なヴィランを沢山味わえて、壮大な物語も味わえる、一石二鳥な一冊です。