新刊が積読になってるサドル・ドーナツです。
さて、今回はまたX-MENです。しかも巻数が巻き戻って1巻です。作中でも言っていますが、『エクスティンクション・アジェンダ』よりも後の話なのでこの順番になるのです。
当初の小学館プロダクションがそうまとめたのだから仕方がない。
今回の話に関わってくるのは8巻なので、要チェックだ!
あらすじ
ローグと道を違えて以降、アステロイドMに隠匿していたマグニートーが動き出した。国連はマグニートー議定書を発効し、彼の排除へと動くことになる。マグニートー確保に向けて動き出すX-MENは彼の配下アコライツと対峙する。戦いの最中、マグニートーはDNAコードの異常を発見し、とある秘密を知ることになる。
自由意志の剥奪
モイラ、それはやりすぎや……
何が起こったのか──何が秘匿されていたのかというと、とある一件でマグニートーが幼児に逆行する時間があったとのことで(未邦訳)、その際に遺伝子研究家であるモイラが思考を矯正するために遺伝子に修正を加えてしまったというのです。
それを聞いて激怒するマグニートー。そりゃあ、激怒するでしょう、自分というかミュータントのアイデンティティの根幹でもある遺伝子に細工をされてしまったのですから。
それだけではなく、自分の善い行いも施された洗脳によってのものだという可能性が生じてしまったのだから。
『X-MEN VS.アベンジャーズ(プレミア・クラシック)』で、キャプテン・アメリカも洗脳ではなく自由意志での決定こそが大事だと言っていました。結果、キャプテン・アメリカの気高い意志に触発されてマグニートーは洗脳をやめましたが、それすら洗脳の結果である可能性が出てきてしまい、マグニートーの自由意志は疑わしいものになってしまったのです。
同じ理屈を子供の頃、アウシュビッツの死の収容所で聞いた ドクター・ヨゼフ・メンゲレ本人からな!
過去のトラウマにも関連していて、完全に逆鱗に触れてます。
もう悪の道を突っ走るしかなくなった彼は、捕えたX-MENにも同じような処理をすることをモイラに強要します。また洗脳かよ! とは思いますが、今回は取り返しのつかない感があります。何せ、X-MENの半数が対象ですから。
終盤で、処置の効果があるのはミュータントパワーを使わなかった時だけで、パワーを使うと精神は初期設定に戻ると明かされますが、それでも駄目な可能性を作り出すのは良くないよモイラ……まぁ、この時のモイラが何考えてるかはわからないですよね、今となっては(HoX/PoXを読んでの感想)。
この戦い。マグニートーは憎しみの報復の繰り返しという悪の道を完全に選んでしまいますし、割と味方側のやらかし具合も多いしで後味の悪い話になっています。
自由意志を奪うことの重大さを叩き込まれるX-MEN 1巻でした。
