結局、デップー映画の中では『デッドプール2』が面白い、サドル・ドーナツです。
前回の記事です↓
さて長かった『エクシキューショナーズ・ソング』編も終結となります。いやー長かった。そしてX‐MEN地帯も一旦終わりを迎えます。ということで気合を入れてまいりましょう。
あらすじ
ついに幕を開けた最終決戦。ケーブル達とXチームとアポカリプスも合流し、基地を制圧していく。
しかし、肝心のストライフとサイクロップスとジーンが見つからない。捜索に出たケーブルはストライフの用意したバリアの中におびき寄せられる。
そしてついに始まる同じ顔を持つ男同士の対決。最後に立っているのは――
サーガの終焉
プロフェッサーXの暗殺未遂から始まったこのサーガは、少しの謎を残して終わる。
ストライフは、サイクロップスことスコット・サマーズの息子ネイサンだった。彼は自分を見捨てて未来に放逐した父親を憎んでいたのだ。
そんな哀しい復讐劇にけりをつけたのは、ネイサンのコピー体とされるケーブルだった。彼は自爆し、自らの恐るべき鏡像と共にタイム・ボルテックスの中へと消えていった。そのスイッチを押したのは、サイクロップス。
なんとも苦い結末です。自分の息子と息子の複製体を、その手で時の狭間に葬り去らざるを得なかった彼の気持ちは計り知れません。
そして結局、どちらがどちらの複製体だったかは定かではありません。記憶のあるストライフが本物なのか、それともケーブルが本物だったのか。
唯一希望があるとすれば、ケーブルという勇ましい男が、自分の息子の未来の姿だったのかもしれないということです。それだけが、スコットの心の支えになるのでしょう。
歌は終わり……
今回のエピローグ。“UP AND AROUND(走り回る)”。
テクノ・ウイルスに侵されていたプロフェッサーXはその副作用で一時的に立って歩けるようになります。
その時のジュビリーとの対話が、僕はものすごい好きです。
でも…でも教授なら平気よね 教授は偉いもん
世界で1番のテレパスなんだよ すごい人なんだから… それだけで十分だよね ね?
あと一時間しか歩けない。それを聞いた彼女は彼女なりの慰めをプロフェッサーXに投げ掛けます。
足の裏の草の感触… 背筋を伸ばしてまっすぐに立つ…
『それだけで十分』だよ… 私にはね
それを聞いたプロフェッサーXはそう返します。子供らしいジュビリーに対してとても大人な対応。流石はX-MENを束ねる存在です。
しかし、“チャールズ・エグゼビア”はこう言います。
時には…ジュビレーション こう思うんだ
本当だよ
もう一度走れるなら…いや、歩けるだけでもいい
それなら…
テレパシーを失っても…構わないとね…
無理だとわかってはいても、彼は歩くことに憧れているのです。そんな憧れを誰に語るでもなく胸の内に秘めているのです。
その後二人はローラーブレードを履いて、滑って、転んで、語り合います
そんな教授の人間らしい部分を見て、僕はとても切なくなってしまいました。
ただの人間なんて言われたのは本当に久しぶりだ…
やがて時が来ます。彼は再び足に力が入らなくなってしまうのです。しかし、それでも歩みを止めない姿を見てジュビリーは。
でも、あんなにがんばってるのに… 自分の力でやらせてあげたい…
あと、もう少しじゃない あと少し…
お願い…
葛藤の末、彼女はチャールズに駆け寄り、肩を貸します。
そうすることで、結局彼は自分一人では歩くことができない体に戻ってしまった……そんな残酷な真実を突きつけられてしまいます。でもそれは同時に誰かが支えてくれるということでもあります。
この一夜の出来事、それだけじゃない、今までのみんなとの絆がどれだけチャールズの助けになっていることか。それを思うと彼はヒーローであることを諦められないんでしょう。
これにて『エクシキューショナーズ・ソング』編、終幕です。
とてもしんみりとした終わり方であり、このX-MENという物語が教授の物語でもあると認識させられる良いエピソードでした。
次回は『ヴェノム:リーサル・プロテクター』です。お楽しみに。
