推しは大体ひどい目に遭ってる、サドル・ドーナツです。
さて、今回の話はすごいです。序章『X‐メンα』と終章『X‐メンΩ』があり、その間の4か月で9種の雑誌がほぼ4冊出版され34冊。補足も含めて39冊から成る超大型クロスオーバー。この1巻だけでも厚いのが3冊あるという、邦訳だと最厚なんじゃないかと思えるような物理的重み。
何せ、正史のマーベル・ユニバースとは異なった世界が描かれているので、重厚にならざるを得ないんですねぇ。
もちろん、ストーリーは超濃厚で面白い、という伝説的名著です。
『X‐MEN 17』から間にいくつか話が挟まっているのですが、それは小学館プロダクションから出ていたアメコミ雑誌『マーヴルクロス』に収録されています。
そこにもさらっと触れつつ、本書について語っていきます。どうぞ。
あらすじ
それはプロフェッサーXのいない“IF(もしも)”の時代。
彼がいないことで、抑止力が存在しなくなったアポカリプスが北米を支配し、世界には消えない傷跡がいくつも刻まれていた。この時代ではミュータントこそが支配人種で人類は絶滅寸前であった。
そんな黙示録の時代で、マグニートー率いるX-MENは、アポカリプスの支配を打倒するために日夜戦っていた。
ある日X-MENが、プロフェッサーXが生きていたという“IF”の記憶を持つ謎の男・ビショップに出会ったことによって、世界の運命が狂い始める。
大いなる時間軸
あらすじでも書いた通り、これは時間改変モノです。
以前『X-MEN:デイズ・オブ・フューチャーパスト』でもあった、過去や現在の小さな物事のズレが、未来で大きな変化を起こすというものです。
前回の時間軸改変はこちらをチェック↓
今回のズレはプロフェッサーXが過去で殺されるというものでした。強力なミュータントの退場によって、好機を得たアポカリプスは人類に対し侵攻を開始し、現代は破滅的な黙示録の時代になってしまったのです。
ただでさえ終わりかけの惨状ですが、それに輪をかけて人類との最終戦争の勃発、X-MENが止めていたはずの次元的特異点エムクラン・クリスタルの崩壊が起こっているため、完膚なきまでに世界は終わりそうです。
世界の間違いを正し、元の世界に戻すために、X-MEN達は動き出すのです。
世界を終わらせるために
しかし、彼らにとってここも紛れもない現実であり、元の時代に戻るということは自分が死ぬことに等しいのです。
それでも決死の覚悟で彼らは時間軸を修復しようともがきます。
そのせいか、いつも以上に命懸けで戦っているように思います。それも自分の命だけではなく、他の者の命と世界を天秤にかけなければならない場面が出てきます。
僕の推しであるジェイミー・マドロックスの死にざまがまた哀れで健気なんですよ……その死すらも踏み台にして、彼らは世界を救わなくてはならない、なんとも悲愴な姿です。
今回の巻では序章の『X-メンα』と『アストニッシング・X-メン』、『アメイジング・X-メン』、『ジェネレーション・ネクスト』が収録されていました。各誌の終盤で「『X-メンΩ』に続く」となるのですが、まだまだこの裏で並行して起こった事実を知らないと、『エイジ・オブ・アポカリプス』を味わったことにはなりません。
ということで次回は『エイジ・オブ・アポカリプス 2』です。
