何とか1日で読み終えたサドル・ドーナツです。
前回の記事です↓
さて、いよいよ『エイジ・オブ・アポカリプス』の最終章です。
何誌にも渡り、そして何号にも渡り紡がれてきたこの世界ともお別れが迫っています。ろくでもない世界でしたが、やはり別れるとなると悲しいものです。
今までいくつも上がっていた復讐の狼煙達は、どのような道を経て、どのような果てを見るのか。
あらすじ
それはプロフェッサーXのいない“IF(もしも)”の時代。
それでも彼の意志は——Xの意志は受け継がれていた。
彼が信じた希望と調和の未来と、絶望と独善の現在がぶつかり合い、世界の命運を決める最終決戦が始まる。
タイムリミットは、ゼロに迫っていた。
終わりはここに
数多の犠牲と裏切りを経て、いよいよ『エイジ・オブ・アポカリプス』もΩに迫ります。
しかし、最も重要なファクターは敵の手に渡ってしまい、リーダーのマグニートーも囚われていて、若干X‐MENの方が不利に見えます。しかし、それでも彼らはめげずに戦います。
この終章で最も象徴的だったのは、時間改変のカギを握るエムクラン・クリスタルを前にし、次元間を移動できる幼いイリアナの選択にすべてがかかるというシーンでした。
世界の命運を分ける重大な責任が彼女にのしかかりますが、マグニートーとビショップに諭され彼女は言います。
わたし…何もないよりは希望がある方がいいです
当たり前に選べそうな選択肢ですが、人はなかなかその選択肢を選べないものです。虚無に心を引っ張られる人はこの世に大勢います。
しかし、彼女は幼いが故に、希望ある世界を選び取ります。
ビショップは彼女の手を借りて過去に戻り、プロフェッサーXを助け出し、時間軸は元に戻ります。
ややこしいことに、マーベル・ユニバース的にはこれで『エイジ・オブ・アポカリプス』の世界が消えたわけではないのですが、元の時間軸的にはわずかな痕跡だけを残してあの世界は無かったことになります。
ならば誰の心にこの物語が残るのか。
きっと読者の心には残るのでしょう。
滅びを前にした彼らの憎悪渦巻く戦禍、しかしその中でも世界を犠牲にしてでも正義を信じ抜く心があったことを我々は忘れないでしょう。
その一つの感動を遺して、この物語は幕を閉じるのです。
未来にて
ここからだいぶ先の話、25年くらい先の話にはなりますが回収されたセリフがあります。
アポカリプスの死に際にマグニートーがこう呟きます。
我らは我が種族で最強の者
もし我らが志を共にしておれば…
想像を絶する世界が実現していたであろうに
ミュータント全員が意思を共にする時代は来てたんですよねー。人類と調和はできませんでしたが、想像を絶する世界は来たのですよ――少し前に終わったらしいかもですが(終わり際は邦訳されてないのです)。
こういう部分をどこかで拾える――それが計画的であれ、偶然であれ――のが、同じ世界を描き続けているマーベル・ユニバースならではの展開ですよねー。
さて次回もX-MEN中心の話です。
お楽しみに。
