始まり
前々から話には出ているのですが、僕を構成する要素には恥ずかしながら『ブックオフ』が含まれています。
中学生の頃、本が100円で買える店があると聞いて僕は目を輝かせました。当時の僕は読書ドハマり真っ盛りという有様でして、非常に本――しかも古めの本に現を抜かしていました。
実際、近くのブックオフに行ってみると、そこは夢の楽園のようでした。当時読んでいた星新一とか赤川次郎が大量に並んでいました。しかも100円で。
そりゃあさ、そうなったらさ、買うじゃん。
当時、月々のお小遣いに加えて、テストで満点を取ったら100円を貰えるという制度が我が家にあったので、それらを全BETしてましたね、古本に。
あの頃の読書は本当に楽しかった。それほど溜め込まずに、すぐに読むことができていました。今はもう、どれ読むのか決めるのに一日はかかりますね。ええ。
高校生時代
高校生時代は本当にひどかったですね。定期券圏内に結構大きめのブックオフ――縦に長い都会のブックオフがあったんですから。
帰りに飯を食うなんて文化はなく、時たま一緒に帰っていた友達を振り切り、とにかく本を買い漁っていました。
『ドラゴンボール』、しかも旧表紙版とか、『グラップラー刃牙』とか、『さよなら絶望先生』とか長編のマンガとかも集めていましたね。もうあんまり新品で揃ってなかったんですよこの辺は。
そのブックオフとすぐ隣にあるアニメイトをハシゴしていましたね。荷物がやたら重くなっていましたが、僕には本は装備重量に加算されないという特殊アビリティ(年々辛くなってきてる。アメコミは重い)があるので、ルンルンで家に持ち帰っていましたね。
大学生時代
大学生時代は苦しかった。
まず近くになかったですね。それどころか普通の本屋すら消えたので、本を買いに行くには電車に乗って街中に繰り出さなければなりませんでした。
そこで僕は「交通費分何かを買わなくては損だ……」と強迫観念に駆られていました。汗をかきながら棚を隅々まで見渡していました。
その頃から映画にもハマっていましたので、何かいい映画(クソ映画も含む)を探し回っていました。その甲斐あって悪名高い『メタルマン』のDVDを手に入れることができたのです。
気が付くと10,000円超すこともありましたね。文学部の癖に大して読めないからどんどんどんどん積読になっていくんですがね。
当時は神奈川にいたのですが、たまに秋葉原なんかに繰り出しても、ブックオフとか同人ショップとかにしか寄らなかったですね。
社会人になって
社会人になって北海道に戻って来ましたが、その頃になるともう『本』熱は冷めていて、たまにブックオフ寄るくらいでしたね。
そう……初めのうちは……
そのうち、アメコミにハマり始めたんですよね。これが人生における大きな分岐点。
ただ、どこに行っても売ってないんですよ。古本屋でもどこに置いてるのかわからずな状態で。
で、最後の望みを託し、当時フィギュアとかで何回かお世話になっていたまんだらけに。
……大量にありました。
エデンはここにあったか。
秋葉原行ってた時も寄っておけばよかったよ……だって風体が怪しすぎるんだもん!
もうそっからは、わざわざ地下鉄二駅分歩いてまんだらけに通い詰めてましたね。出費とスペースが圧迫されていって仕方がなかったですね。
身も心もアメコミに染まっていきました。
回る回るよ 品物は回る
なんでこんなにも中古屋に惚れ込んだのか。
何でかというと、なんか、他人の営みの跡を感じれるからですかね。
「あぁ、これを読んだ人がいるんだなぁ」と思うと僕は独りぼっちじゃないような気になるんです。
そして、それを思うと巡って来た時の嬉しさが半端ないですね。
ずっと狙っていた忍野忍のフィギュア。「流石にもう無理かな、どこにもないかな、ネットで買おうかしら」と思っていたところ、まんだらけに入荷してたんですよ。
あぁ、彼女は流れて来たんだな。そう思い、購入しました。
あれほど嬉しいことはなかったですね。
こういう出会いがあるから、中古屋はやめらんねぇんだ。
