泣けるかが評価基準になりつつあるサドル・ドーナツです。

ヒュー・ジャックマンとその設定のシュールさに釣られて観て参りました。
いや、なんだろう、すごく映画館で観た気がしない映画でしたねー。昔、テレビで放映したのをなんとなく観てみたような気分。例えるなら、『ホーム・アローン』や、『スチュアート・リトル』、『ベイブ』などのファミリー向けの映画を緩く観ていた気分でした。
いや、良い映画でしたよ。ほんと。
これが何年も後にテレビでお茶の間に放映されていて欲しいものです。
あらすじ
イギリスの田舎町で、リーダーのリリーを始めとしたひつじ達は、一人のひつじ飼いのジョージと一緒に暮らしていました。
しかし、ある日ジョージが死体で発見される。
日頃、探偵小説を読み聞かせられてきたリリー達は、誰がジョージを殺したのか突き止めることに。
そして調査を進めていくと、ジョージには47億円の遺産があることが明らかに――
意外ッ! ちゃんとミステリー!
まぁ、ひつじ達がやんちゃして、ハチャメチャになりながらなんだかんだ事件を解決していくギャグものなんだろうなー……と侮っていたら、割と先が読めない結構ガチめのミステリー展開に僕は軽くビビりました。
そりゃあそうか、大事な人が殺されているものな、ガチになりますわな。
それにしたって、僕は最後まで犯人がわからずにいて、推理に参加させられて、それでいてリリーの推理に納得させられたのでめちゃくちゃミステリーとして面白かったですねぇ!
これは『メッセージ型ミステリー』(勝手に名付けた)としてすごく見応えのあるものだったと思いますよ。
死の重さ
今回のテーマとして、ひつじ達の死生観があると思います。
彼らにとって『死』とは物語の中でしか存在しない概念でした。それがジョージの『死』をきっかけにどんどんと現実となっていき、彼らは耐え難い悲しみと向き合うことになります。
じゃあ、この悲しみにどう立ち向かうのか。そもそも立ち向かうこと自体が、彼らにとって一つの試練になるんですよね。
悲しみと、それを纏う真実から逃げずに立ち向かうリリーの姿はまさに探偵でした。
そして、改めて今生きていけることの喜びを噛みしめるようなラストに、僕は自然と涙が出ていました。
最後に
実は、頭の中では今作は「まぁ、まぁまぁの作品やな」とは思っているのです。
しかし、前の項でも書きました通り、何故か自然と涙が止まらなくなってしまったのですよね。
もうボロボロと泣いていました。ハンカチが必要なくらいには。ちょっと冷めている脳とは別で涙腺がすごく緩んでしまっていたのですよね。
あぁ、理屈は抜きにして、僕はこの映画のことが好きなんだなぁと思いました。この涙を僕は信じてみたくなりました。
だからか、すごく爽やかな気持ちでエンドロールに向き合うことが出来ました。
そうだよなー、映画ってこういうものでもあるよな。そう噛みしめながら劇場を後にし、少し時間が経ってこの記事を書きながら思い出していると、また少し涙がこみ上げてきます。
いやーよい映画でしたよほんと。
ぜひ、劇場でもこの感動を味わってみてほしいですね。ラストのあのシーンは、大画面で見てこそだと思いますので。
ではまたどこかでお会いしましょう!
See you again!