『エンドゲーム』の時、あえて「ワカンダ・フォーエバー!」と叫ばないのが好きなサドル・ドーナツです。
さて、今回はブラックパンサーが主役です。黒人が主人公なのは『キャプテン・アメリカ:トゥルース』以来ですかね。
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今回も、テーマとして黒人差別は盛り込まれていますね。ですが、『トゥルース』と違うのは、彼らは一方的な被害者ではなく、立ち向かう力もあるんだぞと示していることですかね。ポジティブなメッセージを感じます。
今回は、巻末にブラックパンサーが初登場する『ファンタスティック・フォー』誌が載っています。
ブラックパンサーについて知りたいならまずはこの一冊! そんな気合が入った一冊です。
あらすじ
アフリカの秘境にある神秘と科学の国ワカンダ。その豊かな資源を狙ったスーパーヴィラン達の侵略の手が迫っていた。
王であり、ヒーローであるティチャラは、国を守ることができるのか。ティチャラは黒衣に身を包み、ブラックパンサーとなる――
国を守るという使命
ブラックパンサーの面白い点って、“国”というデカい規模を背負っている所なんですよね。そのスケールの大きさ自体もそうですが、政治的にも国を守っていかねばならないという他にはあまりない深みを物語に与えてくれるんですよねー。
同質の作品というと、『インヒューマンズ』ですかね。あれも王国を考えての物語でした。
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今回、なんか嫌なリアリティのある、国規模のいざこざがあって、そこがまた面白い感じがありました。黒人に対する無意識の(作品的には意識的な)見下し、宗教的観念から見た差別、豊かな国に対する侵略意識、そういった現実にも存在する歴史的問題点がこの話を奥深いものにしているのだと思います。それと同時にそれらをバッサバッサと斬り倒していく爽快感も生まれています。
現実もこんな風にわかりやすく問題解決に持っていければいいんですけれどもね……それができないからこそ、コミックがあるのかもしれません。人の心を動かし、声を上げるきっかけに最適なのかもしれません。
ヒストリー・オブ・ブラックパンサー
さて、彼の登場は1966年まで遡ります。解説書によると当時のファンタスティック・フォーは絶頂期だったらしく、あの有名なギャラクタスとシルバーサーファーの襲来が描かれたのが大体この時期らしいです。じゃあかなり盛り上がっていただろうな……
それが#48~50の話で、ネガティブゾーン初登場の名エピソード『ディス・マン……ディス・モンスター!』が#51、そしてブラックパンサー初登場が#52~53なのです。
これは確かに歴史的に重要すぎる流れですね。
この1966年の初登場から現在に至るまで60年。ブラックパンサーはこれだけ長い年月存在していたのだと考えると、感慨深いものがあります。マンガと比べると、やはりとんでもなく長い。
どのキャラクターにも言えることではありますが、この積み重ねこそがアメコミの魅力なんですよねー。
そんな話をしつつ、次回は『ヤング・アベンジャーズ:サイドキックス』です。2005年の頃の話にはなりますが、まだ歴史に刻まれていなかった新キャラクター達が登場します。
長い歴史があるからこそ、新米が歩むであろう未来に思いをはせることができるんでしょうな……
ではSee you again!
