SaBaCaN ~趣味の缶詰~

とりあえずは自分の趣味に対するレビューを書いていきます。

X-MEN/アベンジャーズ:ハウス・オブ・Mを読んで~Mの理想郷(ユートピア)~

 北海道はよくわからない気温になっています、サドル・ドーナツです。

 

 さて、今回は超大型クロスオーバーです。タイトルからわかる通り、X-MENとアベンジャーズのコラボ! めちゃくちゃ登場人物が多いです。ニューアベンジャーズとオールド・アベンジャーズ両方とも参戦していたり、アベンジャーズじゃないヒーローも登場します。

 なんたって今回は全世界を巻き込むお話になりますからね、逆に関係しない人物がいないと言いますか。

 デッドプールまでもが裏側で関わっているくらいです。

 

それについてはここで語っています↓

blogsbcn.com

 

 欲張りを言えば、タイイン誌も刊行してほしかったなぁ……こういうパラレルワールドモノはもっと色んな人の視点で観てみたいものです。

 原書で買え? いやーこれ以上手を広げたら大変なことになるんですよ。

 前説もそこそこにして、語っていきますかね。

 

 

 

あらすじ

 スカーレット・ウィッチ。アベンジャーズを壊滅に追い込んだ張本人。

 彼女の現実改変能力の暴走を恐れたX-MENとアベンジャーズは、彼女の処遇を話し合う。

 その最中、白い光が世界を包み込んだ――次の瞬間、存在していたのはマグニートー一族が、そしてミュータントが支配する世界。

 唯一、前の世界の記憶を持つウルヴァリンは、元の世界を取り戻そうと奔走する。

 

エイジ・オブ・M

 まぁた時空改変モノか!

 結構な回数改変されるマーベル・ユニバースくん、セキュリティがガバガバ説ありますね。時空連続体としてのプライドはないのか? まぁ、これも別アースとして処理されるんですが。

 

 しかし、今回の時空改変が異質なのは、特異点がないことなんですよね。『デイズ・オブ・フューチャーパスト』では議員の暗殺の成否、『エイジ・オブ・アポカリプス』ではプロフェッサーXの生死、それによって分岐した結果の未来が異世界として描かれていたのです。

 しかし今回は“今”が黒幕の野望を軸に、ごっそり根っこから改変されるんですよね。だから、あり得た可能性というよりは、あり得ない可能性を都合よく描いていると言えます。

 

 それがマグニートーの悲願実現だと考えると……少し切なくなりますね。彼の理想は、平和なユートピアは机上の空論でしかないんです……

 ま、まぁ、その内、ミュータント主体の世は来ますから……頑張ってくれ、マグニートー。

 

理想と現実

 今回の改変で一番ダメージを受けたのは何故かニューアベンジャーズに入りたてのスパイダーマン。

 『ハウス・オブ・M』世界のピーターはグウェンと結婚しており息子がいます。ベンおじさんも生きております。

 それが全て現実改変の結果生まれた夢物語でしかないと知った時の心境、そしてその世界を自らの手で叩き壊さなければならないと知った時の心境ときたら……

 おぉ、神よ! どうして彼に特段厳しい試練を与えるのですか!?

 

 そして、マグニートーも可哀そうです。

 せっかくミュータント中心の治世が叶ったと思ったら、娘の能力でしかなかった時の絶望よ。しかも、ブチ切れて元凶であるクイックシルバーを殴り殺していたら娘から失望されます。それは割と自業自得か。

 

ミュータントなんて……

 しかし、その失望はとんでもない形でマーベル・ユニバースに傷を刻みます。

NO MORE MUTANTS.(ミュータントなんていなくなればいい…)

 ワンダはその言葉と共に力を行使し、世界からミュータントが全滅します。

 その場で守られたミュータント以外、全員人間になります。

 この衝撃的な展開、当時の人々にはどう届いたんですかね。すごく大胆なことをしでかしてくれたな、って感じでしょうか。

 そもそもミュータントがいなければ、争いの種は一つ少なくなりますが……しかし、それは究極の人種差別というものでしょう。

 それを他ならぬミュータントが実行してしまうのは、実に悲しいものがあります。仲間への裏切りでもありますからね。

 この先のミュータント・サーガはどうなってしまうのでしょうか?

 そして、ミュータント消滅の反作用とは一体……?

 

 やはり、ミュータントの運命って過酷ですよね。

 スパイダーマン並に試練を与えられてます。一種族が負うべき試練を一人で背負っているスパイダーマンが異常なのですが。

 さて次回は『X-MEN:デッドリー・ジェネシス』です。一応、『ハウス・オブ・M』のエピローグとなっております。

 果たして、この事件を受けたX-MENはどう動くのか。まだ続きがある『ケーブル&デッドプール』はどうなってしまうのか。楽しみなようで、心配であります。

 それでは。

 See you again!