『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』の教授は、意外とやることやれてたと思うよ。サドル・ドーナツです。
さて、今回は前回紹介した『ハウス・オブ・M』のエピローグ、『X-MEN:デッドリー・ジェネシス』です。
『ハウス・オブ・M』についてはこちらをチェック↓
……とは言いつつ、あんまりエピローグ感はないですね。
ミュータント消滅の反作用という話ではありますが、これから『ニューアベンジャーズ』で起こることの方がよっぽどすごいよなぁ、と考えると両方をそこに関連付ける必要があったのかが微妙です。
あと、アイスマンってミュータント能力失ってなかったっけ……これに関してはどうやら直後に能力を取り戻しているらしいですが、誰までがミュータントで誰までが人間になったんだっけ? とわからなくなります。あんまりミュータントの能力消失に関して触れられてないんですよね。あれだけの大事件ですが、本書においては影が薄いです。
でも、単体で読むとめちゃくちゃ面白いですよ。まぁ、人によってはイライラするかもしれませんが、これでイラついてたら教授の禿頭を見る度にイラつく羽目になるので大人しくそのイライラを飲み込みましょう。
では。
あらすじ
M-デイにより、ミュータントを絶滅に瀕していた。
予期されていた、『ミュータント消滅の反作用』、それはとあるミュータントの劇的な復活であった。
次々とX-MENを襲うオメガ級ミュータント。彼の口から語られる衝撃の真実とは――
……
なぁにをやっとるんじゃ! このおハゲてめー!
流石に保身目的ではなかったにしろ、そう思われても仕方ねーぞ!
なんだその急に芽生えた隠蔽体質は! 何から何まであんたのせいなのに意味深に登場してんじゃねーぞ!
あの決意の果てにマグニートーと戦ったかっこいい教授は何処に……
ここらへんの話↓
そして、激熱だった第二世代X-MEN初の任務の思い出が穢されていく……
いずれ『マーベル グラフィックノベル・コレクション』編で語るであろうここらへんの話です↓
具体的に何があってこう叫んでいるのかは、ぜひ『デッドリー・ジェネシス』をお読みください……いやほんと、なにをやってるんだ教授。
隠された歴史
今回の話は、前にあったストーリーラインの裏でこんなことが起こっていたよ! と付け加える感じの話でした。
新たな過去や未来の描写ではなく、あくまでその裏側を付け加える歴史の膨らませ方は、いつもとはまた違った面白さがあります。
キャラクターがたくさんいるアメコミならではの話の作り方ですね。『ハウス・オブ・M』でも、裏でこんなキャラが動いてましたよ、とか別誌でやっていたみたいです。邦訳はされてませんが。
『シビル・ウォー』はタイイン誌がたくさん出てましたねー。そういうのもっと訳してほしいものです。
しかし、この展開は諸刃の剣的であります。
さっきも言っていましたが、思い出が穢される可能性も孕んでいるんですねー。「あの話面白くてかっこよかったけども、裏ではこんなんなってるんだよな……」とか思われかねません。しかも、今回はかなり後になってから後出しで出された真実だったので、なおさら反感も買ったことでしょう。
同時掲載とかならここまで違和感は出なかったのかもしれない。
どうなるんだX-MEN
『X-MEN新時代の幕開け』と帯には書かれているのですが、本当にそうか? これが幕開けでいいのか? と首を傾げたくなります。
結構後味悪い終わり方でした。彼らには明るい未来や苦難の道が待っている、とかそういうもんでもなく、厭な過去の失敗が暴露されましたって終わり方ですからね。
M-デイ以降行方不明になっていたプロフェッサーXは、今回のことが原因で学園から追い出されますし……これに関してはざまぁみろと言わざるを得ませんが。
いや、面白いんですよ。今回の話。なんかサスペンスしていて。
隠された陰謀を徐々に暴いてく話ですからね。ドキドキが止まらない話ではあります。
でも、どうしても教授にヘイトが向いちゃうのが、なんかなぁと思ってしまいます。
あと、敵ミュータントの今後の活躍が示唆されたのに、邦訳されてないのもなんかムズムズするなぁ……これに関してはアメコミ邦訳勢としては我慢しなければなりませんが。
さて、色々物申したさはありますが、ここら辺にしましょう。
いや、本書は面白いんですってほんと。
次回は少し時間を戻し、『ニューアベンジャーズ:セントリー』です。
アベンジャーズが結成したのも…ロキを倒すことができたのも…
全部、セントリーがいたからじゃないか…!
See you again!

